詩集 『2/8,000,000』
SPLASH WORDS \500



「詩」という形式に対して一般的に持たれる
ひどく後ろ向きなイメージから決定的に
かけはなれたところでポツンと立ち現れる
おかしくてどこかやるせない、不可思議な領域。
ムール貝博士は言うのだ、
「詩集?詩集なんてつくってどうするんだ?」(※1)
この一冊はたとえばこんなふうにして、
詩を全否定するところから始まる。
タカツキさん(※2)はこれをマンガを読むようにしてクスクス
笑いながら読んでいたけれど、その読みかたは正しい。
500円だ!手にとる価値は十分にある。
ひとつのオリジナルがあり、それを別の視点から再構築する
詩の「リミックス」(!)を目にしたことがあるか?
同時発売のアルバム「1/8,000,000」のリリックも
アカペラとして収録。
しかしなんというかまあ…変わった本ですよ。
詩集なのかそもそもこれは?
とはいえ、アルバムを聴いたことがあるなら、
なおさらその予想はあっさりと裏切られます。


(※1) 彼はまた、世界陸上の100m決勝を観戦しながら、
   「あんなに速く走ってどうするつもりなんだ?」
   と首をかしげる男でもあるのです。
(※2) ウッドベースを小脇に抱えて演じる稀有なラッパー。
   SMRYTRPS、SUIKAとしても活躍しています。
   飄々としてとらえどころのない、水母みたいな人です。