小林大吾 4thアルバム「小数点花手鑑」
2014年7月2日発売
FNSR-015 定価2000円+税
32Pブックレット付
FLY N' SPIN RECORDS

※こちらのフォームから<小数点花手鑑>をお求めいただいた方には、ここでしか手に入らない4ページの「取扱説明書」がもれなく特典としてついてきます。
【お知らせ】500部限定の特装版は完売しました。
おおむね試聴できます。
プロデューサー・古川耕による楽曲コメントつき!
七つ下がり(午後4時頃)の微睡みにみる夢は、脳神経回路が接触不良を起こしたかのような楽しく断片的なものに違いない。シュールで、ランダムで、意味があるようなないような、アルバム全体を象徴する一曲であり、ファンキーなドラムブレイクが幕開けに相応しい。
イントロのファンファーレがアルバムを一気に加速していく。ゴミ箱に頭を突っ込んだ男がおぼろげな記憶を辿っていく冒険の末、辿り着いたある人物の正体とは? 小林大吾のストーリーテラーとしての技術力が光る。
ソウルフルなトラックと、背中をそっと押すような(もしくはドロップキックで蹴り飛ばすような)詩が溶け合って何ともキャッチー。
前アルバム「オーディオビジュアル」に収録されていた「鍛冶屋の演説/Mr.blacksmith advocates」とつがいになる、アルバム唯一のインストゥルメンタル。
国道「15と7/10号線」のどこかにあるダイナー「バニーズ」に端を発する回想と述懐。甘やかな後悔が倦怠感を伴ったピアノループの上でゆっくり展開していく。どこまでいっても割り切れない、名付けようのない「小数点」な情感を切り取った、アルバムを代表する一曲。
パパとママと4歳になる息子。それぞれが、ミツバチ、中身が絡まったカセットテープ、ワカサギ釣りと格闘している。3人の関係は別個に切り離され、どこか厭世的ですらあるが、それらが奇妙な快活さと違和感なく同居している。
セカンド・アルバム「詩人の刻印」収録「三角バミューダの大脱走」の前日譚。小林大吾ファンにはお馴染み、怪人ムール貝博士が登場し、地球の1/3を吹き飛ばすまでの顛末が描かれる。RIPmanとは、裂け目をもたらす者、転じて、隠された側面をむき出しにする者という意味の造語。その言葉が指し示すのは、ヒーローか怪獣か、はたまたムール貝博士か。
お喋りをするような調子で詩を吟じるスタイルを「スポークン・ワーズ」と呼ぶなら、その実験は前作「オーディオビジュアル」で一定の成果を得たと言っていい。それならば、今回改めて「詩」を朗読するという行為、すなわち「ポエトリーリーディング」のマナーでとどこまでの高みに達せられるか。本曲と、続く「水蜜桃」はその成果のひとつ。
うだるような暑さの中、「桃を食べる」という行為をヘッドバンガーなトラック上で、ひたすら淫靡に、残酷に、叩きつけるように斬りつけていく。
アルバムの中で最も古い詩。こうしたショートショートが随所に顔を出し、楽曲とスケッチコメディとが渾然一体となったアルバムというのが今回の目標のひとつだった。
風変わりな名前をもつ兄弟が手を染めた犯罪のトホホな一幕を、攻撃的なライドシンバルに乗せて運んでいく。詩に散りばめられたシンガーたちの名から、60年代のソウルを愛する小林大吾の偏愛振りが伺える。
「ナイチンゲールとマザーテレサと、産まれたばかりの子犬と、あと何かもうひとつくらい足して四で割らないような」彼女が、日曜日の夜に行なう秘密の習慣とは。ロマンチックなピアノループに似つかわしくない、ピリッとした罵詈雑言とのギャップを楽しんで頂きたい。
ポエトリー・サイドの楽曲と位置づけられる。カート・ヴォネガットが羊を主人公に花札を語るとこうなるだろうか。クールなビートに変幻自在のアプローチを見せる朗読技術を味わって欲しい。
「安田タイル工業」の会議の模様を抜粋して収録。特装版の特典CDには10分を超える完全版が収録されている。遠い将来発表されるであろう安田タイル工業のアルバムも首を長くして期待されたし。
プロデューサーの古川耕が小林大吾を発見したイベント「新宿スポークン・ワーズ・スラム(SSWS)」のグランド・チャンピオン・トーナメント(2004年1月31日)準決勝において朗読された詩「1キロメートルに祝福を/in talkin’ about kilometers」を発展させたもの。優しく、しかし力強い小林大吾からのメッセージを、遥かオーロラのようなシンセサイザーの音色が柔らかく覆っている。
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アルバムのフィナーレを飾るに相応しい、晴れやかでどこか寂しいクロージングナンバー。前作から待たされ続けた小林大吾ファンにとって、少しは溜飲の下がる内容ではないだろうか。
焦点の定まらない散漫な詩人ぶりは更新頻度の低いブログでご確認ください。ムール貝博士言行録
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